留置場から拘置所へ移送の流れ~体験談~

移送

留置場から拘置所へ移送の流れについて(体験談)

 

留置場にいる場合、移送がわかるのは前日の午後に言い渡されます。

 

留置される時に預けられてしまった貴重品などを纏める作業が始まります。

 

最初に通常使用しているロッカーの使用しないものはすべて締めてもらいます。

 

次に自室に入れていて使用していない便箋や封筒を大きな封筒に入れ使用しないもの以外はすべて封をします。

 

次に留置場に来た時にもってきた物品の確認を行います。お金の残額、カード類、銭類。薬や洋服など確認します。

 

すべて確認が終わったら封をして留置番号を封印としてまとめます。

 

当日就寝前にはすべての書類系も封をします。次の日の地検行きのバスに乗り地検に行きます。

 

9時00分頃留置場を出発して10時00分前には地検に到着し、大体11時頃地検から拘置所に移動します。

 

管理人のときには同じバスで管理人一人、女子一人の計二人が拘置所に移送され先に女子新入調室に入っていき、

 

管理人はさらに奥の男子新入調室という所に自分の手荷物を持って入ります。

 

室内には、三人の刑務官、調べ官がおり階級はそれぞれ銀二本、銀三本、金一本でした。※胸のプレートの線と色で階級がわかります。

 

個室トイレよりも少し狭い感じのボックスが約10個ほどあり、そのうちの一つに入って待機を命じられます。

 

暫くすると身体検査が実施されます。傷、入れ墨、玉入れなどが無いかチェックを行います。

 

着ていたものをすべて脱ぎ、「新人官物着」という名称の服を着衣します。

 

身体検査が終わると次は荷物のチェックです。留置から持ってきたもの貴重品類を再度確認する作業と、留置内で自分が書いた物と外からの差し入れで入ったものに分けられます。

 

自分で書いたもので封をしていないものはすぐに居室に入ります。金属系のものやカードなどは預かられてしまう、領置されてしまいます。

 

留置からのものでは石鹸、ニベア、リップ、シャンプーなどの液体物は危険品となり入りませんので、廃棄か窓口交付(宅下げ)を迫られます。

 

半年間は交付準備状態となるようです。それ以上は廃棄か国庫に入るとのこと。

 

紙類や貴重品などのチェックが完了したら、一度居室に案内されます。

 

このとき、呼称番号と名字、A棟、B棟の〇階〇〇室「居室場所」と「呼称番号」を告知されますので、記憶しておくようにして下さい。

 

居室に入るとまずは入室の仕方から、居室の右手に止まり扉が開いたら正面でボディチェック、親父(看守さん)に呼称番号を伝えてサンダルを左手の壁に掛けて綺麗に揃えて置きます。

 

ここで初めて新居に到着です。すでにこの時にはお昼を回るくらいになっていますので、ミニテーブルには昼食が置いてあります。

 

まずは飯を食べながら置いてある書面を見ろと指示されます。ちなみに管理のこの日の昼食はたらこスパゲッティと甘めのコーヒーと濃い味付けのウィンナーでした。緑茶も用意がされていました。

 

この食事は食べる時点で40分ほど経過していましたが、温かい美味しいごはんでした。留置で自弁を食べているのと同じくらい美味しかったです。

 

量も留置と比べると多く食べ応えがありました。ご飯を食べ終わると食器を返すのですが、(大)蓋(中)蓋(小)蓋と何か、食器の返し方に法則があります。

 

居室にある生活の手引きなどを見ても書いていない法則があるようです。配膳や食器回収は受刑者行っています。

 

受刑者からこのように戻して下さいと指示を受けます。

 

次に火曜日は15分の風呂の日だと言われ、居室から出され中央部に5室ほどある個室の風呂場へ案内されます。

 

時間は15分間ですが、時間までに風呂から上がっていれば良いと聞いたので15分経過後に浴室を出て体を拭き始めました。

 

入浴は髭剃り可能な15分入浴と髭剃り不可な12分入浴があるとのこと。

 

入浴完了後、診療を行いました。髪は濡れたまま診療をします。

 

診療ではまずレントゲンを撮り、すぐに簡易的な問診を行います。

 

入れ墨の有無、傷や欠損がないか、玉入れ(シリコンボールなど)の有無また、薬物歴、酒歴、タバコ歴、現在飲んでいる薬や病気の有無を伝え、尿を採取して1m四方のボックス席に座り待機、5分ほどで先生の診療になりますが、結果だけ先生から伝えられる形となり、投薬なども留置にいた時と異なり、そこでの先生の判断となりますので、減量増量などはここで伝えると良いと思います。

 

診療を終えて戻ってくると荷物が入ってきます。留置との大きな違いは、ジーパン(デニム)を履けることとチャック付きのジャケットが着れるという点です。

 

またボールペンも貸して頂けるのですが、先が丸くなっていない(自殺防止のため)普通のボールペンを貸してくれます。

 

最初の調べ室でも問診でも両方聞かれたことですが、自殺を図ったことがあるか。死にたいと思ったことがあるか。二重で聞かれましたので、「無い」と明確に伝えることで制限のない生活が送ることが出来るようです。

 

あると言ったらどうなりますか?と聞いたところ「それなりの対応をせざるを得ない」と答えて頂きましたので間違いないです。

 

荷物の整理や手引きなどを読んでいたら16時20分夕食とのことで、温かい美味しい料理が出てきました。

 

毎食自弁を食べているような感じでとにかくお米が旨いです。幸せを感じるのは日本だからなのでしょう。

 

夕食を食べ終わり、少しすると食器回収に来ますが、やはり食器の上げ方の注意が入ります。蓋が下で食器が上。。。

 

手引きを見直しても書いていないことのようなので、覚えるしかありません。

 

少しするとラジオが流れてきました。21時00分の5分前までFMが流れ続けますので、各々室により音量が0.1.2.3.4と五段階で調整が可能です。

 

たまに音量1なのに3ぐらいの音量になったりとするので、部屋によってスピーカーが壊れている場合があります。

 

聞きたくない場合は0するのが良いでしょう。ただし留置と違い時計がありませんので、時刻がわからなくなるので気を付ける必要があります。

 

また、就寝前に洗面、歯磨き無い点、(各自自由に歯磨きして良い)が留置とは大きく異なり、戸惑った点になります。

 

朝は6時50分起床、土日祝は7時30分と起床時間が遅く稼働出来るようになるまでが長く少し辛いくらいです。(明るくなって起きたのに一時間~二時間はやることがありません)

 

ただ、巡視が15分に一度くらいとなりますので、本も便箋も居室にあるため勉強や書き物などは巡視の目を盗み行う事ぐらいは可能だと思います。(ボールペンは自分で購入したものでないと20時45分くらいに回収されてしまいます。)

 

ここまでが留置場から拘置所に移送となった当日の流れとなります。

 

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社長
闇と病みの管理人。

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